12/10土曜日中旬コースこどもクラスBLOG「🎄キャンドル造り🎄」

今年も残すところあと半月ほどとなりました。一年は本当に早いですね。クリスマスもいよいよ近づいてきたので、お子さん達はサンタさんからのプレゼントで頭がいっぱいなのではないでしょうか。

先日のこどもクラスではお教室ではじめてキャンドル造りを行いました。作り方を調べるために色々とキャンドルの本を読み、色々なキャンドルの技法があることを知りました。

ロウを熱で溶かして綺麗な型に流し込めば、綺麗なキャンドルができそうです。ですがここはお料理教室ではないので、キッチンが何個もあるわけではなく、ロウを溶かして流し込む作業だけでは、お子さん達ではなく私だけが行うことになってしまいます。それではお子さん達が楽しめません。

そこで、ホイッピングという技法を使ってキャンドルを造って頂くことにしました。溶かしたロウを紙コップに入れ、割りばしでひたすらクルクルまわしてホイップして、それを整形するのがホイッピングです。また、型を使って型抜きをする方法にもチャレンジして頂くことにいたしました。

 

はじめに、粒状になっているロウを湯煎にかけ溶かしていく状態と、クレヨンを少しだけ入れて色付けする様子をお子さん達に観察して頂きました。お子さん達に楽しい工作のついでに知らないうちに沢山のことを学んで頂きたいので、こういった理科的な学びに繋がりそうなことは多少手がかかっても省きません。

「いろいろなものを支配している法則のうちローソクの話のなかへ出てこないものは一つもありません。そこで物理学の勉強をはじめるにはローソクの物理的現象を研究するのが最も良い、最も便利な戸口です」と、イギリスの電気文明の父と言われている科学者ファラディのロウソクの科学(岩波書店)の一節にあるそうです。(「ロウでつくる」小池千代惠著・大月書店より)

キャンドル造り、奥が深いです!

さて、予め溶かしておき色をつけたロウを、配った紙コップに入れ、実際にホイッピングをしてみると

「手が疲れた~」

と、お子さんたち。

ただのお湯のようなロウがだんだんとホイップのようにフワフワになってゆくと、お子さん達から小さな歓声が。ふわふわでまだ少し熱いロウを今度は冷めない内に丸やツリーの形にして成型します。

手の先で感じる、ふわふわとした触感と、熱いものが段々と冷めていく感触。ロウを溶かした時の優しい香り。技法によってピカピカになったりふわふわになったり様々な表情を見せてくれるキャンドル造りは、お子さんの感性と探求心を育んで頂くのにとても良い課題だと思いました。

作品の完成度よりも、制作する過程を体験して頂きたかったこのキャンドル造りですが、お子さん達それぞれのセンスでとても素敵なキャンドルが完成いたしました。

ロウは床や机に散らばるとなかなか汚れが取れないので、後片付けが大変なのと、お子さん達が火傷しないかとはらはらしたのとで、なかなか大変な課題でしたが無事完成して良かったです。

下のお写真は生徒さんがプレゼントして下さったクリスマス工作。他のお子さんから「すごい!!」と評判でした。いつも有難うございます!!

下の写真は、お子さん達が使った後の余った材料を、型に流し込んで作ったキャンドルと小物です。わが子がひどい風邪をひき、キャンドルのレッスンが2回もなくなってしまったので、お詫びに生徒様皆さまに造ってお配りする予定です。今年度お会いできない生徒様には来年のお渡しとなります。今回キャンドルを造ることができた生徒様含めて皆さまにお配りする予定ですので、もし来年になっても貰っていないという生徒様がいらっしゃいましたらお声をかけて下さいませ。大変ご迷惑をおかけいたしました。

ご迷惑をおかけすることもありますが、より良いレッスンができるよう勉強して参りますので、今後ともご愛顧賜りますようお願い申し上げます。