6月のこどもクラス活動の記録/ゴッホの模写に挑戦しよう🎨

紫陽花が雨に映える季節となりました。
お教室の庭先にも紫陽花が咲いております。先日、紫陽花の近くに蝶が二匹もいるのを見つけました。蝶は幸運のシンボルです。蝶に出会えた新鮮な喜びよりも、何か良いことがあるのかと淡い期待をしてしまうのは年のせいでしょうか。
ポストには、この時期になると毎年ポストに住み着く雨蛙が、今年もやってきました。蛙はお子さんたちに嫌われがちですが、こちらも古来より縁起が良く神聖な生き物とされてきました。レッスン中には、蛙の鳴き声が時折鳴り響きます。
今月のこどもクラスは、今年度に入り初めての絵画のレッスンです。絵の具の使い方の基本をおさらいし、有名画家の模写をするのが、毎年のこの時期の慣例となっています。
予めこちらが混色をした方が良いとお伝えしない限り、9割方のお子さんが絵の具のチューブから出したそのままの色を使います。絵の具の使い方と併せて混色の方法もお伝えし、なるべく自分の好きな色を工夫して作った方がより自分らしい絵になるといった助言をさせていただきました。
今年の模写はゴッホの最後の作品《糸杉と星の見える道》です。児童のための伝記漫画にもなっていることもあり、ゴッホはお子さんたちにもよく知られています。
生きている間に売れたゴッホの絵は1枚しかないと言われていていること、ゴッホの死後にゴッホの絵画は値上がり、数十億から百億円以上の価値があること、ゴッホが好んで描いた糸杉という木には、生と死の架け橋としての意味があり、ゴッホが自分の死を予感して《糸杉と星の見える道》を描いたかもしれないことなどをお話しながら模写をしていただきました。
お子さんたちが水色か青色一色で一気に塗りがちな空の絵ですが、月や星をぐるぐると筆で囲むように描かれたゴッホの絵を模写することで、空にも色々な表現の方法がある事を体験的に知ってもらえたのではないでしょうか。
普段の絵画の制作に、是非生かしていただけたらと思います。
※今回ゴッホの模写が終わらなかった場合には次回に続きを行います。

(画像はクリックで拡大します。是非拡大してご覧ください。)