スイカを夏のイメージで描こう

昨日のこどもクラスでは「スイカ」を夏のイメージで描こう!をしました。

「小学校の子ども達の絵が、みんな同じような絵を描いている。」

というお母様の声から、今回は同じモチーフ(題材)を描いていても自分なりの工夫をして描いてもらう事にしました。

絵を描く時に漠然と描きだすのではなく、対象に対して何かを感じて描くという事がとても大切だと思うので、絵を描く前にいろいろな角度からスイカを良く観察し小さな紙にスイカを見た感想を書いてもらいました。

「重たそう、おいしそう。赤いところは同じ赤でも下のほうは濃くて中の方はうすい。」

などの感想がありました。

それから絵を描きだす時に画用紙にいきなり下書きをするのではなく、予め小さめの紙にどんな絵を描こうか、どう描いたら絵が自分なりに素敵だったりかっこ良くなったりするのかエスキース(下絵)を描いてみました。

「絵を描く時には自分らしさがとても大切ですよ。」と声かけしたら、みんな自分なりに画面にどういう配置をしたら自分のスイカが素敵に見えるのか色々考えていました。

背景を塗る時に、スパッタリング、にじみ、ぼかし、ドリッピングなど色々な方法がある事も予め説明しておきました。

「楽しい!」と素直に感じられる工作と違い、はじめて描くスイカに色々とこちらからの要望もあったので、画用紙に描きはじめるとみんな真剣な様子で集中して描いていました。

上手に描かせ見栄えを良くする為に、あまり「こうした方がいい」と言い過ぎるとお子さん一人一人が大切にしている思いを台無しにしてしまうので、描き始めてからはそれぞれの「こう描きたい」という気持ちを大切にしました。

短い時間の中でしたが、絵を描く過程で色々と感じ、自分なりに表現した素敵な作品が出来上がりました。

お母様方から手土産で「じゃがいも」と「プリン石鹸」を頂きました。土曜日の朝から少し遠くからお車でお越しいただき有難うございました!また是非いらして下さい。

お子さんが楽しんでくれたり、夢中になって描いてくれるのが何よりのプレゼントなので、どうか皆様手土産などはお気遣いなく。

suikah
(小学校4年生) スイカの種の並び方、スイカの赤い部分が変化している部分を頑張って描けました。背景の水色と風にゆれる風鈴が夏らしく爽やかで素敵です。

 

suikaj
(小学校2年生)夏の海にスイカがあるイメージです。絵を描く前に日本画家の堀文子さんのスイカの絵をお見せしていたので、どこか日本画風。上下に配置しバランスを取った水色の抽象的な雲と海が素敵です。
suikaho
(小学校2年生)スイカを斜めの角度から見た感じを思考錯誤して描けました。夏の夜のイメージだそうです。真っ赤なスイカと、真っ青な青のコントラストがとてもきいていて綺麗です。
suikan
(小学校2年生)机の色を「自分で作った黄土色にしたい」と机の色にこだわりました。黄土色とは違う色になりましたが、とてもセンスを感じるおしゃれな色が出来上がりました。和な夏のイメージで素敵です。
suikak
(小学校2年生)ドリッピングやスパッタリングの技法を沢山楽しんで描きました。夏の夕暮れのイメージで、複雑な表情の作品に仕上げました。